エッセイ・思考 学び直し

興味は才能じゃない。設計できる力だ

― 興味が湧かない時の処方箋 ―

「最近、何にも興味がわかない」そんな声を聞きます

若い頃は、
いつの間にか時間を忘れて熱中していたのに。
大人になると、新しいことに心が動きにくい。

「自分はもう、何かに夢中になることはないのかな…」

そう感じてしまう瞬間があります。

でもこれは、能力の低下ではありません。
脳の仕組みと“興味の設計”を知らないだけなんです。

興味がわかないと感じている大人の男女が机に向かって座り、片側にくすんだ日常のアイコン、もう片側に小さな電球や興味のタネが浮かび始めている様子を描いた、希望の兆しが見える手書き風イラストの挿絵。

興味の正体は「脳が出すごほうび」

何かを理解できた瞬間、
脳ではドーパミンという 「快感のごほうび物質」 が出ます。

  • できた!
  • わかった!
  • 少し前進した!
ノートを掲げて「できた!」「わかった!」と笑顔になる人の頭の周りに、星やコイン、ハート、電球が花火のように広がり、脳からごほうびが出て興味が高まる様子を表現した手書き風イラストの挿絵。

この小さな成功の積み重ねが
興味の炎を燃やし続ける燃料になるのです。

逆に…

  • 難しすぎる
  • 意味を感じない
  • 完璧を求める

こんな状況になるとごほうびが出ず、
一気にやる気が冷めます。

興味とはわがままな生き物ですね。


興味が止まる瞬間に起きていること

大人になると…

  • 失敗したくない
  • できない自分を見たくない
  • 人の評価が気になる

こうした心理が強くなります。

すると脳は

「やめておくのが安全」

と判断してしまい、興味スイッチを切ってしまうのです。


興味は設計できる

ここからが一番大事な部分です。

興味は才能ではなく、
正しく育てれば誰でも湧いてくる性質なんです。

そのための3ステップをご紹介します。


ステップ1:小さく、浅く、今すぐ

「小さく始める」「物語と結びつける」「成果を見える化」という3つのステップを手書き風の文字で添えた三段の小さな階段の上に、芽・つぼみ・花が順に描かれ、興味が少しずつ育っていく流れを表現した手書き風イラストの挿絵。

興味の火は、
小さなマッチで簡単につけられます。

  • 5分だけやる
  • 文章なら1段落だけ読む
  • 運動なら5回だけ動かす

「すぐできる」「すぐ終わる」
この感覚こそが成功体験になります。


ステップ2:自分の物語と結びつける

人は「意味」あるものに惹かれます。

例えば、

  • 健康のために歩く → 続かない
  • 孫といつまでも遊ぶために歩く → 続く

同じ行動でも、物語が変われば興味の質も変わります。


ステップ3:成果を見える化する

成長が見えると
脳が「またやりたい!」と言い始めます。

  • チェックリスト
  • 写真
  • 一行日記

記録は未来の自分へのエールです。


興味は「何歳からでも育つ」

シニア世代は特に、

  • 経験が豊か
  • 意味づけが上手い
  • 広い視野を持てる

実は、興味を持つ力がとても高い世代なんです。

興味は年齢とともに減るのではなく、
磨ける方向が変わるだけ


今日の一歩が、未来の興味をつくる

最後にひとつ、確信を込めてお伝えします。

興味は生まれつきではない。
設計すれば、必ず湧いてくる。

小さくていい。
完璧じゃなくていい。

今日、1つだけやってみる。
その一歩が、未来の自分を動かします。


興味のタネを育てるワーク

ノートに「気になること①②③」と手書きで書かれ、今日の日付の横にペンで○印をつけている手元と、その周りに小さな芽や電球のアイコンが浮かび、ワークを通して興味のタネが育っていく様子を表現した手書き風イラストの挿絵。
  1. 気になることを3つ書く
    (好きでなくていい。「ちょっと興味ある」でOK)
  2. 今日5分でできることを1つ決める
  3. やったら日付をつけて○をつける

たったこれだけ。
でも、興味はここから育っていきます。


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