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技術は消えても、考え方は残る ― 私の経験から学んだこと

何が基準か

スマホが当たり前になる前、私はPalm OSで動いたVisorという機種に夢中になっていました。操作方法を覚え、工夫して使いこなすのに相当な時間を使いました。しかし、今その機種はもう世の中にありません。ソニーの端末にも力を入れましたが、同じく今は影も形もありません。

そんな経験を繰り返すうちに気づいたことがあります。道具や環境は必ず移り変わるということです。


移り変わるものと、残るもの

  • 移り変わるもの
    端末、OS、プログラミング言語の流行。どんなに慣れ親しんでも、やがて使われなくなっていきます。
  • 残るもの
    その奥にある「処理の考え方」、つまりアルゴリズムや情報の扱い方です。
    • 条件分岐(もし~なら…)
    • 繰り返し(同じことを何度も)
    • データの整理(並べ替え、検索、組み合わせ)
      これは昔も今も、そして将来も変わらず使われ続ける基本です。

プログラミング学習に本当に必要なこと

これからプログラミングを学ぶ人には、まずこう伝えたいです。

道具に縛られず、考え方に注目しよう。

  • 言語は適材適所で無数にあります。Python、C、JavaScript… どれを選んでも表記は違えど、根底の考え方は共通しています。
  • だからこそ、道具を使いこなすことよりも、その奥に流れている処理の仕組みに意識を向けることが大事です。

情報が爆発的に増えた今だからこそ

私自身、仕事でNCプログラムを扱っていた頃は、分厚い説明書を繰り返し読み込み、どのページに重要な記述があるかを頭に刻んでいました。それで十分に技術を身につけることができたのです。

しかし今では状況がまるで違います。スマホ一つ、アプリ一つのマニュアルでさえ膨大で、Notionのオンラインマニュアルを読むだけでも「どこから手をつけるか」迷うほどの情報量です。

この時代に必要なのは「全部覚える」ことではなく、必要なときに素早く引き出せる力です。

学び方のコツ(現代版)

  1. 全体像をざっくり把握する
    全部理解するのではなく「どんな章立てがあるか」「どのあたりに自分が必要としそうな内容があるか」を意識する。
  2. 検索を味方につける
    言葉そのものを覚えるのではなく、「どう検索すればその情報にたどり着けるか」を覚える。
  3. 基本技術に立ち返る
    道具が変わっても残るもの(アルゴリズムや処理の基本)を優先して学ぶ。

経験からのメッセージ

私は消えていった数々の機種や技術を通じて、「残るもの」と「消えるもの」を見てきました。だからこそ今、学ぶなら アルゴリズムや処理の本質に力を入れるのが一番だと確信しています。

環境は変わるけれど、考え方は一生もの。情報が溢れる今の時代こそ、道具に振り回されず、原理原則を学び、自分に必要な知識を必要なときに取り出せる力を育てることが大切です。


👉 読んでいるあなたが、今どんな環境で学び始めたとしても、そこで得た「考え方」はきっと未来の技術にもつながっていきます。

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