テレビで気になったことを、その日のうちに自分で試せる時代になっていた

NHKの「あしたが変わるトリセツショー」を見ていて、やってみたいなという場面がありました。
舌が体に与える影響を解説する中で、滑舌を測る一つの方法として、1秒間にどれだけ「か」と言えたかで評価するという内容が紹介されていたのです。
「早速、自分は何回言えるか数える事にしました。」
早速時間を測って、自分の指折りで数えたりしましたが、1秒の間に何回言えたかを数えるのは案外難しくて、
最近良く使っているPythonistaでプログラムが作れるかもしれないというアイデアが浮かびました。
昔なら、Pythonistaでプログラムを作ろうと思うとかなり大変で、できるかもしれない。ここで終わっていたと思います。
面白い話だとは思っても、自分で道具を作るところまではとても届きませんでした。
けれど今は違います。
AIに相談しながら、その思いつきを少しずつ形にしていった結果、私はその日のうちに、
- 「か」の回数を測る
- 3秒カウントダウンで開始する
- 録音する
- 再生する
- 音声から回数を推定する
- グラフで確認する
ところまで出来てしまいました。
今までにあったiOSやPythonの知識をアプリという形にできて楽しい時間でした。
番組を見て終わらず、自分の手元で試せるところまで行った
最初にAIへ頼んだのは、とても素朴なことでした。
「Pythonistaで、1秒間に何回『か』と言えたかを測るプログラムは作れますか?」
最初は、発音するたびに自分でボタンを押して数えるシンプルな版でした。
でも、そこから少しずつ改良していきました。
- 3秒カウントダウンを付ける
- 録音機能を付ける
- 録音した音を再生できるようにする
- 音の山を見つけて自動で回数を推定する
- その結果をグラフで表示する
この流れが、会話を重ねる中で少しずつ形になっていきました。
ここで私が驚いたのは、AIがただ説明するだけではなく、
実際に使えるプログラムとして組み上げてくれたことです。
しかも、動かしてみて問題が出れば、そこをまた一緒に直していける。
この感じは、昔の「勉強してからやる」とはかなり違います。
実際に動いた画面を見たとき、時代が変わったと感じた
実際にプログラムを起動し、発音を選び、カウントダウンが始まり、録音され、解析され、グラフまで表示されたとき、私は強く思いました。

「ここまで来たのか」
ただ質問に答えてもらうだけではありません。
自分の興味から出発して、自分で使える道具を一緒に作れるところまで来ている。
この変化は、思っていた以上に大きいと感じます。
作ったのはこんな感じのアプリです。

発音文字を選んで開始を押したら発音に合わせて「発音したら押す」ボタンをクリックして測定します。
以下は実際に測定している場面です。
録音を再生したりグラフ表示が出来ます。
シニア世代にこそ、この使い方は相性がいいのではないか
私は、この体験はシニア世代にこそ響くものがあるのではないかと思っています。
なぜなら私たちは、長く生きる中で、
「こういうものがあれば便利なのに」
「こんな道具があれば役立つのに」という思いを何度も持ってきた世代だからです。
ただ昔は、それを自分で形にすることがとても難しかった。
- 専門知識が必要
- プログラムが書けないと無理
- 機械に強い人だけの世界
そう感じて、自分の中のアイデアを外に出せないまま終わることが多かったように思います。
でも今は、その壁が明らかに低くなっています。もちろん何でも一瞬でできるわけではありません。
けれど、思いついたことを試せるところまで持っていく力は、昔とは比べものにならないほど身近になりました。
大事なのは、最初から詳しいことではない
今回の体験で改めて感じたのは、最初に必要なのは専門知識よりも、
「気になる」「試したい」という気持ちだということです。
私は最初から音声解析に詳しかったわけではありません。
しきい値やピーク検出といった言葉も、実際にやりながら少しずつ理解していきました。これはとても大きな変化です。
昔は、理解してから作る、勉強してから始める、という順番が普通でした。
でも今は、作りながら理解できる。
この順番の変化は、特にシニア世代にとって大きいと思います。
なぜなら、若い頃に「難しそうだから」と遠ざけていたものに、今なら別の入口から入れるからです。
「自分には無理」が少し揺らぐだけでも意味がある
AIというと、若い人が使うもの、仕事の効率化のためのもの、という印象を持つ方もいるかもしれません。
でも今回の私の体験は、少し違いました。テレビを見て気になった。
それをAIに話した。相談しながらプログラムにした。実際に自分で使えた。
この流れを体験すると、
「自分には無理かもしれない」という感覚が少し揺らぎます。
私はここに、大きな意味があると思っています。
完璧に理解することより前に、まず一度、自分の思いつきが形になる感覚を味わう。
それだけでも、世界の見え方は少し変わります。
ここまでできると知ること自体に価値がある
今回作ったものは、もちろん医療機器ではありません。
ですが、それでも十分に価値があります。なぜなら、
テレビで見た内容を、自分で試せるところまで持っていけたからです。
この「持っていけた」という感覚は、一度味わうと強いです。
AIのすごさは、何でも知っていることだけではなく、自分の小さな興味や違和感を、次の一歩につなげてくれることにもあるのだと思います。
おわりに
私は今回、NHKの「あしたが変わるトリセツショー」を見て気になったことをきっかけに、AIと対話しながら、
滑舌を測定するプログラムを実際に使えるところまで作ることができました。
最初は、ただの思いつきでした。けれどその思いつきが、
- 測定
- 録音
- 再生
- 自動解析
- グラフ表示
という形にまで育っていきました。この体験を通して感じたのは、
今は「詳しい人だけが作れる時代」ではなくなりつつあるということです。
もしこの記事を読んで、「自分も何か試してみたい」そう感じる方が一人でもいたら、とてもうれしく思います。
AIは、遠い未来の技術ではなく、自分の頭の中にある小さな思いつきを、現実の形に近づけてくれる道具になり始めているのかもしれません。
あなたのiPhoneにPythonistaが入っていたら以下のリンクからプログラムをコピーして使ってみて下さい。