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メモのつもりがGPS付きゴルフアプリに。バイブコーディングが連れていった先

バイブコーディングとは:会話しながら形にしていく作り方

最近、「バイブコーディング」という記事を書くことが多くなってきました。

「バイブコーディング」は聞き慣れない言葉かもしれませんが、難しいことはありません。設計書を最初から全部書くのではなく、作りたいものの雰囲気や目的をAIに話しかけるように伝えながら、会話するようにアプリを作っていく方法です。まるで気心の知れた助手と相談しながら進める、そんな感覚に近いかもしれません。

いろいろと作っては来ましたが、今回、自分用のゴルフ記録アプリを作ってみて、「これは本当にすごい時代になったな」と、しみじみ感じています。

「会話→試作→改善」を繰り返しながら、アプリが少しずつ育っていくのがバイブコーディング。

きっかけはラウンド中の「このミス、なんで?」

きっかけは、ゴルフラウンド中のちょっとした疑問でした。

「このクラブ、なんだか右に出やすいな」 「ドライバーは思ったより左に曲がっているな」 「7番アイアンのミスの傾向を、あとで落ち着いて見直したいな」

ラウンド中の「ん?」をメモできれば、あとで自分の傾向が見えてくる。

スコアカードにはスコアは残りますが、クラブごとの方向の傾向まではなかなか書き留められません。手書きでメモしようとしても、プレー中にそんな余裕はなかなかない。

最初はシンプルでいい:クラブと方向だけ記録する

そこで最初に考えたのは、クラブと打った方向だけを記録する、シンプルなメモアプリでした。

  • 使用クラブ
  • 狙った方向
  • 実際に飛んだ方向
  • パットかどうか
  • ペナルティの有無

これくらいが記録できれば十分だと思っていました。

最初は「クラブと方向が残せれば十分」──要件は驚くほどシンプルだった。

会話していると欲が出る:アプリが一気に本格化する

ところが、AIと一緒に作り始めると、だんだん欲が出てきます。

「18ホールごとに管理したい」 「ラウンドごとに保存したい」 「過去のラウンドを見返したい」 「Excelで開けるように書き出したい」 「ゴルフ場ごとにPar設定を保存したい」 「OBのときのペナルティ処理も入れたい」

そうやって会話しながら機能を足していくうちに、最初の方向メモは、いつの間にか本格的なゴルフ記録アプリになっていきました。

作り始めると、次の「こうしたい」が出てくる。会話がそのまま設計図になる。

驚いたのはGPS:ショットが“地図の記録”になった

特に驚いたのがGPS機能です。

iPhoneには位置情報を取得する機能があります。それをうまく使うと、ショットを打った場所を地図上に記録できるようになりました。

すると、単にクラブと方向を記録するだけではなく、

「どこから打ったのか」
「次の地点まで何ヤード飛んだのか」
「ショットの軌跡を地図で見られる」

ところまでできるようになったのです。これは自分でも少し驚きました。

最初に作りたかったものは、クラブと方向のメモ帳のようなものでした。それが、実際のコース上のショット位置まで記録できるアプリになったのです。

方向だけでなく「どこから・どこまで」を残せると、振り返りの解像度が一気に上がる。

うまくいかないところも含めて、会話で直していけた

もちろん、すべてが一発でうまくいったわけではありません。

むしろ、細かい問題はたくさん出ました。

画面の下のメニューが消えてしまう。ダイアログを開くと画面が固まる。チェックボックスの表示が崩れる。iPhoneでクラブを選ぶ画面が思った通りにならない。

こういう問題は、実際にiPhoneで動かしてみないと分かりません。

でも面白かったのは、そのたびにスクリーンショットを見せたり、症状を言葉で説明したりすると、AIが原因を推測して修正案を出してくれたことです。まるで「こういう症状が出ているのですが」と医師に相談するような感覚で、問題を一つひとつ解決していけました。

地味な修正の積み重ねですが、こういう細かい部分を丁寧に直していくと、アプリの使いやすさは大きく変わります。


実機で出る不具合は、相談しながら潰していく

今回強く感じたのは、バイブコーディングの良さは「最初から完璧な設計をしなくてもいい」ところにあるということです。

個人用のアプリでは、最初から完成形が見えていることのほうが少ないものです。実際に使ってみて初めて、

「ここが押しにくい」 「この表示は分かりにくい」 「こうなったらもっと便利」

と気づいていくものです。

今までは、そこで自分の技術力が追いつかないと止まってしまいました。

でもAIと一緒だと、その「もやもや」をそのまま言葉にして、次の改善につなげることができます。これはかなり大きな変化だと感じています。


小さな困りごとから、自分専用の道具が生まれる

今回のアプリも、最初から細かい機能を全部決めていたわけではありません。

「サーバーがなくてもiPhoneに保存できますか?」 「Excelで開ける形式で書き出せますか?」 「GPSの位置情報はどう使いますか?」

そういう素朴な疑問をひとつずつ解決していった結果、今の形になりました。

この過程そのものが、最近のAI開発の面白さだと思います。

自分の小さな困りごとから始まって、会話しながら少しずつ形にしていく。専門的な知識がまったく不要というわけではありませんが、分からないことをそのまま聞きながら進められるので、以前よりずっと遠くまで行ける感覚があります。


今回のゴルフ記録アプリは、まだ完成形ではありません。

実際にラウンドで使えば、また新しい改善点が出てくると思います。でも、それも含めて楽しみです。

アプリを「完成品」として作るというより、自分の使い方に合わせて育てていく感覚に近いです。

最初は、クラブと方向の傾向が分かればいいと思って始めました。それが今では、スコア、パット、ペナルティ、GPS位置、飛距離、地図表示、ラウンド管理までできるアプリになりました。

少し前なら、自分ひとりでここまで作るのはかなり大変だったと思います。

でも今は、AIと会話しながら、自分専用の道具を作れる時代になっています。本当に、夢のような技術だなと思います。

今回作成したアプリは、以下のページで解説していますので、あなたのスマホに起動用のアイコンを作成して使用してみて下さい。
ラウンドの楽しみがひとつ増えると思います。

詳しい設定方法は「ゴルフ記録アプリをスマホで使う方法」をご覧ください。

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