私は最近、身体のつながりを意識する方法はないかと考えています。
腕は腕、腰は腰。
普段は、別々の部品のように動かしています。
けれど本当は、足の裏から指先まで、ひとつながりの身体のはずです。
そんなことを考えているときに、あらためて向き合ったのが、スワイショウでした。
立って、腕の力を抜いて、ゆらゆら。
腰がひねられると、腕がそれについてくる。
足元から背中、肩、腕へと、動きが伝わっていくような気がします。
難しいことを考えなくても、やってみると、ただ純粋に気持ちがいい。
今日は、そんな体操のお話です。
スワイショウとは
スワイショウ(甩手)は、中国で古くから親しまれてきた体操です。
「手を振る」という意味だそうです。
やることは、驚くほどシンプルです。
立って、腕を振る。それだけです。
道具はいりません。
広い場所もいりません。
着替えなくても、天気が悪い日でも、部屋の中でできます。
やり方
- 足を肩幅に開いて立ちます
- 膝を、ほんの少し緩めます
- 肩と腕の力を、すっと抜きます
- 腰を左右にゆっくりひねります
- 腕は、その動きにつられて自然に振れます
- 目は遠くを、ぼんやり見ます
- 呼吸は、いつもどおりで大丈夫です

ポイントは、腕を「振ろう」としないことです。
腰のひねりに、腕が巻きついてくる。
そんな感覚です。
「頑張らない」のがコツ
最初は、3分から5分で十分です。
慣れてきたら、10分ほど。
汗びっしょりになる必要はありません。
ぽかぽかと温まってくる程度が、ちょうどいいのです。
力を抜く。
実はこれが、いちばん難しくて、いちばん大切なところです。
私にとってのスワイショウ
腕だけを振っているようで、実は腕だけではありません。
腰が動くから、腕が動く。
足で立っているから、腰が動く。
そのつながりを感じながら揺れていると、身体がひとつのものだと思い出せます。
やっているときは、あれこれ考えません。
腰がゆっくり回って、腕がそれについてくる。
その揺れに、身を任せているだけです。
数を数えることもなければ、目標もありません。
ただ、気持ちいいからやる。
そういう時間が一日のなかにひとつあるだけで、なんだかほっとします。
そして、もう一つ感じることがあります。
こういう簡単な動きは、「やる気が出てから始める」必要がないのです。
やる気は、あとから来る
「よし、やろう」と思えたら、始められる。
そう思っていませんか。
実は、順番は逆かもしれません。
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」
そんなふうに言われることがあります。
やる気にも、似たところがあります。
掃除を始めたら、つい隅々まで拭いてしまった。
そんな経験は、どなたにもあるのではないでしょうか。
動きだしたら、気持ちがあとからついてくるのです。
案ずるより産むが易し、とはよく言ったものです。
スワイショウは、この「始めるハードル」がとても低い体操です。
やるのは、立って腕の力を抜くことだけ。
だから、まずは1分でいいのです。
不思議なもので、1分たつと「もう少しやってみようかな」と思えてきます。
2分、3分と、気づけば身体がほぐれています。
続けていると
スワイショウを続けることで、身体がほぐれたり、気分転換になったりすると感じる人もいるようです。
私自身も、しばらく揺れていると身体がぽかぽかして、肩や腰の力が少し抜けるように感じます。
年齢を重ねると、小さな「引っかかり」が増えてきます。
朝、起き上がるときの固さ。
肩や腰の重さ。
でも、身体の滑らかさは、特別なことをしなくても、日々の小さな動きで保てるもの。
スワイショウは、それを思い出させてくれる体操だと感じています。
安全のために
ひとつだけ、お願いです。
- ふらつきやすい方は、壁や椅子のそばで行ってください
- 腰や膝に持病のある方は、無理のない範囲で
- 痛みを感じたら、すぐにやめましょう
無理なく続けられるくらいが、ちょうどいいのだと思います。
頑張りすぎて、嫌になってしまっては元も子もありません。
おわりに
身体のつながりを、味わってみませんか。
「やらなきゃ」ではなく、「ちょっと揺れてみようか」くらいの気持ちで。
今日、たった1分。
立って、腕の力を抜いて、ゆらゆらと。
終わったころには、「身体はつながっているんだな」と、少し感じられるかもしれません。
この記事に関連して、以下のページでこのスワイショウを利用した、からだと話すというアプリの紹介しています。