自分の内側を見るという心地よさ
朝、コーヒーを淹れながら、ふと手が止まった。 いつもの動作なのに、今日はなぜか、お湯が注がれる音がやけに大きく聞こえた。カップから立ち上る湯気。その白さ。 そして、手のひらに伝わってくる、ほんのりとした温かさ。「ああ、今ここにいるんだな」そう思った瞬間、心がすっと軽くなった。 私たちは、ほとんどの時間「外側」に反応して生きている 誰かの一言に、カチンとする。ニュースを見て、不安になる。思うように体が動かず、気持ちが沈む。 こうした反応は、とても自然なものです。外で起きた出来事に対して、心や体が瞬時に反応す ...
私たちは歴史の途中にいる――選挙という「小さな選択」の意味
――価値観の遷移と、選択という営み 「今」を生きるということ 朝、ニュースを開くと、世界の出来事が一瞬で目に入る時代になりました。 遠い国の紛争。経済の不安。社会の価値観を巡る議論。 そうした情報に触れるたびに、私たちは「今の時代」を生きていると感じます。けれど本当は、私たちは「今だけ」を生きているわけではないのかもしれません。 人類は長い歴史の中で、戦争と平和を繰り返してきました。その流れの途中に、私たちは立っています。 戦争と平和は、なぜ繰り返されるのか 歴史の記録をたどると、戦争は多くの場合、「恐れ ...
頑張らない「立ち方」が、あなたの毎日を変える
「若い頃とは、体が変わったなあ」ふとした瞬間に、そう感じることはありませんか? たとえば、朝の散歩での歩き出し。以前は意識せずとも足が前に出ていたのに、最近はなんだか体が重い。あるいは、楽しみにしていたご友人とのゴルフ。 後半になると足腰が踏ん張れず、スコアが崩れてしまう。駅の階段で、手すりがないと少し不安を感じる……。 多くの方は、こうした変化を感じたとき、こう考えるのではないでしょうか。 「年齢のせいだから仕方がない」「筋肉が落ちたから、もっと鍛えなきゃ」そして、ジムに通い始めたり、スクワットを頑張っ ...
スマホを避けてきた人ほど、これからのAIと相性がいい理由
私の身近に、 今でもスマートフォンを使っていない人がいます。 使っているのは、 一昔前の「ちょっと便利になった」ガラケー。電話ができて、メールができて、 必要な連絡はすべて取れる。 本人も、 「これで充分なんだよ」 と本気で言っていました。 その言葉を聞いて、 私は違和感を感じることはありませんでした。むしろ、よく分かる。 そう思ったのです。 「覚えなければいけない」という壁 スマートフォンに抵抗を感じる人の多くは、 「新しい機械が苦手」なのではありません。本当の理由は、 また一から操作を覚えないといけな ...
iPhoneボーカルショートカットの使い方|シニアでも簡単な音声操作入門
はじめに 声ひとつで、毎日の小さな面倒が消えていく話 iPhoneは、とてもよくできた道具です。たぶん、ほとんどの方がそう感じていると思います。ただ一方で、こんな気持ちを持ったことはないでしょうか。 便利そうなのは分かるけれど、使いこなすのは面倒そう 機能は多いけれど、使うのはいつも同じこと 「いつもの使い方以上は無理かな」と、少し距離を置いている もし心当たりがあれば、それはあなただけではありません。iPhoneが難しく感じる理由は、覚えが悪いからではなく、ただ"入口が多すぎる"だけなのです。 この記事 ...
AIを3年使って見えてきたこと、そして実験
はじめに AIを使い始めて3年が経ちました。 プログラミングや科学に興味がある私にとって、初めてAIに触れた時の衝撃は忘れられません。 「驚異的なものが出てきた!」——その興奮は今でも鮮明に覚えています。この技術がもたらす未来に、心が躍りました。 そんな私が最近、AIに対してある実験を行いました。 その結果、「ここまで来ているのか」と改めてAIの推論能力の素晴らしさを実感したのです。今日はその実験結果を紹介したいと思います。 実験内容 実験の内容はシンプルです。私とAIの会話を元に、その会話の内容を「ショ ...
考える力を静かに鍛える「思考の筋トレ」一文ショートショートで正解探しの癖を手放す
文章を書いていると、ふと「書けない」という感覚だけが残るときがあります。 言葉が出てこないというより、ノートを見つめていると。何かを考えようとしても、すぐにありきたりな言葉が頭をよぎり、うまく自分の言いたい言葉が出てこない。 深く考える前に、わかりやすい言葉だけをなぞって、何か違うなという感覚で疲れてくる。 そんな状態になったとき、若いときに読んだショートショートを思い出しました。文章作成を楽しむためにリハビリのように始めたのが、ショートショートです。 「完成」を目指さない書き方 ただ、ここで言うショート ...
「哲学・仏教とは何か | 答えではなく自分で考えるための道具として使う方法」
哲学や仏教を「道具」として捉え直してみる 人生のどこかで、ふと立ち止まるとき人は一人で生まれて、一人で死んでいく存在です。 どれだけ人に囲まれていても、最終的に「どう考えるか」「どう選ぶか」「どう受け止めるか」は、いつも自分ひとりに戻ってきます。 だから人生のどこかで、こんな問いが静かに立ち上がるのではないでしょうか。 自分は何を大切にして生きたいのか この考え方は、本当に自分のものだろうか 知らないうちに、誰かの正解をなぞっていないだろうか これは特別な人の問いではありません。生きている人なら誰の中にも ...
シニアの健康は「握力」でわかる?握力計で体の衰えと回復力をチェックする方法
― シニア世代こそ、もう一度「握力計」に触れてみてほしい理由 ― 私たちシニア世代が、最後に握力計を握ったのは、いつだったでしょうか。おそらく多くの人が「小学生の運動能力テスト以来」ではないかと思います。 あの頃は、強い・弱い、順位、記録。そんな"競争の数字"としての握力でした。 でも今、あらためて握力を測ってみると、それはまったく違う意味を持ちはじめます。 握力は「手の力」ではなかった 最近、「握力は健康管理に役立つ」という話を耳にして、半信半疑で握力計を手に取りました。正直、握力というのは手の筋肉の強 ...
通りすがりの人がゴミを拾う光景に、言葉にできない安心を感じる理由
駅から自宅までの道で、ときどき見かける光景があります。 誰かが立ち止まって、何気なく足元のゴミを拾っています。コンビニの袋かもしれませんし、飴の包み紙かもしれません。 拾った人はそれをポケットに入れるか、近くのゴミ箱に捨てて、また歩き出します。 その一連の動きを、たまたま見てしまったとき、なぜか少しだけ安心するのを感じます。 別に知り合いでもありません。年齢も服装もばらばらです。特別に意識の高そうな人に見えるわけでもありません。 ただ、とても自然にふと手を伸ばして拾っているだけです。それなのに、なぜか胸の ...









